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  • 2021.03.17
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2020年度名古屋短期大学保育科創作絵本コンクールの審査結果を発表します

                               2021317

名古屋短期大学保育科 創作絵本コンクールの審査結果のご報告

応募期間 202081日~1030日必着

応募資格 対象は高校生から大学・短大・専門学校生まで

作品の賞 優秀賞1点 入賞2点以内 特別賞1点の予定 ※今回は特別賞を3作品選出

 ※そのうち2点を絵本として出版し、受賞作品は賞状及び粗品を贈呈致します。

選考方法 審査員による選考 大谷学長、小島学科長、高田先生、保育科教員

<応募者の内訳>学内応募者138作品、学外応募者78作品の計216作品の応募がありました。

 審査の結果、下記の作品が選出されましたのでご報告いたします。なお、コロナ禍のため。、表彰式は優秀賞のみ実施し、それ以外の賞につきましては、郵送等で賞状をお送りさせていただきました。この場をお借りしてお礼申し上げます。なお、下記の2作品(「ぼくのみみ」「ぼくのくつ」)につきましては、2021年4月以降、(アマゾン等で購入できる)絵本として出版される予定です。

優秀賞(出版候補)064「ぼくのみみ」大山璃子さん

(名古屋短期大学保育科2020年度卒業生)

 書評:難しいテーマを扱っていますが、作者が問題意識を持ちながらも偏⾒なく表現していました。深刻なテーマにもかかわらず、⾊彩の良さや表現の豊かさもあって、⼦どもたちは素直に理解できるのではないかと感じました。

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入賞(出版候補)149「ぼくのくつ」尾池美羽さん

(静岡県立駿河総合高等学校2020年度卒業生)

 書評:とても絵が上⼿くて感⼼しました。テーマがシンプルで乳児でも楽しめると思います。(絵本の読み聞かせをすると)必ずそのあと⼤⼈の靴を履くいたずらをするだろう、と思いました。単純なストーリーでありながら、子どもの気持ちを引き出す優れた作品でした。

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入賞168「いたずらおばけのぶーとぱけ」木原実里さん

(愛知県立知多翔洋高等学校2020年度卒業生)

 書評:起承転結のあるストーリー展開で面白い作品でした。絵も丁寧に描かれ、おばけだけどかわいらしく、素敵な作品に仕上がっていました。

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特別賞 039「ちいさいぼく」石田若菜さん

(名古屋短期大学保育科2020年度卒業生)

 書評:絵が丁寧に描かれていました。子ども目線に立っのストーリーで、思わずほっこりしました。子ども達の共感を呼ぶ作品だと思います。


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特別賞 144「いじわるなカメレオン」谷本純菜さん

(桜花学園高等学校2020年度卒業生)

 書評:⾊が無くなる不思議さとカメレオンの表現が⾯⽩くてまた⾒たくなる作品です。絵の描き方もメリハリがあり、遠目から見ても分かりやすい絵になっていました。

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特別賞192「だれのわらいごえ?」田岡 彩さん

(愛知県立知立高等学校2年生)

 書評:乳児が好む繰り返しですが、内容はユーモアがありクイズ的で幼児でも楽しめると思いました。笑い声と鳴き声を合わせたアイディアが良かったです。

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<総 評>

 どの作品も工夫を凝らした力作で候補の作品を選出するのに戸惑いました。最終的には上記の6作品が選出されました。作品のテーマはさまざまでしたが、「マスク」や「てあらい」など社会状況を反映した作品も多く見られました。また、お散歩や誕生日のお祝いなど何気ない日常を切り取った作品も多く、奇想天外なものやナンセンスな作品は少ないと感じました。

 絵本の評価のポイントとしては、絵の描き方は、読み聞かせなど遠くからでも見やすく、色づけ、輪郭にメリハリがあること。背景もしっかり描かれており、登場人物も正面のみでなく、後ろや横向きに描くなど立体的に描くと良いと思いました。また、ストーリーについては、誰が読んでも分かりやすいこと。アイディアに創意工夫があること。起承転結やわくわくするような要素があることなども大切に感じました。子ども向けの言葉づかいにも工夫が必要です。審査員によっては、元保育職の先生はリアルに子どもに読み聞かせをした時を想定して評価しました。また造形の先生は純粋に芸術作品として絵画の観点から評価をされた上で、総合的に評価をさせていただきました。

 今回、優秀賞、入賞のうち2作品は三恵社から出版の予定です。また、応募の際、本学の学生のみでなく、静岡県立駿河総合高等学校、愛知県立知多翔洋高等学校、愛知県立知立高等学校、そして桜花学園高等学校様などから多く応募していただきました。家庭科や総合的学習の授業の取り組みとして応募していただいた作品もありました。ご協力いただいた大学、短大生の皆様、高校生の皆様、そして後押しをしていただいた高校の先生方、出版のご協力をいただいた三恵社の日比様にあらてめてお礼を申し上げます。

 来年度も引き続きコンクールを開催させていただきます。
 今後とも素敵な作品に出会うことを楽しみしています。

                   名古屋短期大学保育科審査員
                        (代表)吉見昌弘                     

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