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  • 2025.12.04
  • プレスリリース
中部経済産業局が山下准教授をアジェンダオーナーに採択 環境企業トーエイとコラボしたSDGsプロジェクト

環境企業「トーエイ株式会社」(愛知県東浦町 今津真治社長)の協力を得て展開しているSDGsプロジェクト(ゼミ活動)で、名古屋短期大学(愛知県豊明市 大谷岳学長)現代教養学科の山下玲香准教授が、中部経済産業局主催の「I-OPEN Central 共創ハンズオンプログラム」でアジェンダオーナーに採択されたました。大学発のスタートアップ支援では四年制大学や大学院が多くを占め、短期大学が選ばれるのは全国的にも極めて珍しい快挙となります。2年間で学修を完了する短期大学において、地域課題に応じたプロジェクトを短い期間で立ち上げ、発展させていくのは大きなチャレンジであり、山下ゼミの取り組みが短大生による産学連携や価値創造のモデルケースになることが期待されています。ぜひ、ご取材くださいますようお願い申し上げます。

 

中部経済産業局主催の「I-OPEN Central 共創ハンズオンプログラム」とは

中部地域(愛知、岐阜、三重、富山、石川の各県)で、新しい価値創造や社会・地域課題の解決に取り組んでいる中小企業、スタートアップ企業、非営利法人、一般社団法人、観光地域づくり法人(DMO)、創業検討中の個人や学生が対象。中部経済産業局が主催し、実際の企画運営はエイチタス(株)が行っています。アジェンダオーナー(上限・12者)に採択されると、①「共創セッション」(新アイディアの創出、支援者や応援団を得るパートナーづくり)、②「体験型学習」(新たな価値創造を実践している先駆者を訪問し、現場観察やインタビューを通じてノウハウを学ぶ)、③「メンタリング/登壇支援」(知的財産やパブリックリレーションズの専門家による計10時間のメンタリングを受ける)などの支援メニューに参加できます。支援メニュー提供期間は20262月まで。

 

山下ゼミのSDGsプロジェクトの概要

トーエイ様から環境素材「サンドウエーブG」(資源回収された素材から再生したリサイクルガラス砂。緑や青など様々な色があって美しい)を無料提供いただき、学生によるデザインでイヤリングやピアスなどのオリジナルアクセサリーやキーホルダーなどを開発しています。リサイクル資源を活用した価値創造の取り組みで、SDGsに貢献したり、トーエイ様とのコミュニケーションを通じて営業や経営のノウハウを学んだりしています。1189日の学園祭でオリジナルアクセサリーの販売やパネルを使った発表を行い、大きな反響がありました。20262月までの支援メニュー提供期間内に実際に起業することは難しいと考えられますが、学生が地域との関わりを通して意欲と自信を高め、企業も「人を育てる」パートナーとして前向きに関われるような、短期大学ならではの産学連携・価値創造のモデルケースとなることが期待されています。2027年度開設予定の桜花学園大学情報科学部ソーシャルデータサイエンス学科(仮称)においても、地域課題の解決をめざすPBL学習の科目を設けることを予定しており、山下准教授が企業とコラボした授業を行うことになっています。

山下准教授とゼミメンバー.jpg

(写真説明:中央・山下玲香准教授、左端・トーエイの担当者様、ほかはゼミメンバー)

山下ゼミ生(現代教養学科2年生)のコメント

佐々木里彩(ささき・りさ)さん(愛知県弥富市)「自分のこだわりを作品に込めることができ、SDGsに貢献できることが良かった。素材のガラスは一つ一つ色や特徴が違っていて、もともとどういうビンだったのかを想像しながらアクセサリーを作るのが面白かったです」

大矢菜桜(おおや・なお)さん(名古屋市昭和区)「トーエイの会社の方と協力してやるのが好きで楽しく、敬語の使い方やメールの書き方などが身について、将来に役立つと思います。きれいなサンドウエーブGを見てて、小物入れを作ろうか、アクセサリーにしようかとアイディアを出し合ってきました。採択されたと聞いて、びっくりしましたが、うれしいし、誇らしかったです。大きな企業じゃなくても、学生でもできることがあるし、今後、就職したときに活かしていきたいです」

伊神莉乃(いがみ・りの)さん(名古屋市天白区)「心理学を勉強しているので、どのような人に受けるのかを考えながら作ってきました。将来は社長になるのが夢なので、それに向けての大きなステップになるかもしれません」

 

山下玲香(やました・れいか)准教授のコメント

短期大学の活動がもっと社会に認識してほしいので、採択は素直にうれしいです。スタートアップなどは短期間でやるのは難しいのですが、1年生の時から企業とかかわりを持ち、トライアンドエラーを繰り返しながら短期大学ならではのモデルを作っていき、地域の課題を企業や研究者とマッチングさせていくという役割を果たしていきたいです。中部経済産業局の支援を受けることで、さまざまな方々と出会い、コミュニティーを大きくし、視野を広げてていくことで、学生の多様な「やりたいこと」を実現できるようサポートしていきたいです。

 

ゼミプロジェクトをお手伝いしているトーエイ株式会社企画課担当者のコメント

学生さんならではのアイディアを出してもらえるのでうれしいです。学園祭ではサンドウエーブGをたくさんの方々に知っていただく良い機会になりました。学生さんがリサイクルについて調べて製作したパネルも、学生目線で表現してあるので、分かりやすいものになりました。これからもSDGsやリサイクルに関心を持ってもらえるような体験イベント等を学生さんの考えたアイデアを取り入れながら企画していきたいです。

【お問い合わせ先】 トーエイ株式会社 総務部 メール:info@toei-eco.co.jp

今回の取材の問合せ・申込先

桜花学園大学・名古屋短期大学 広報プロデューサー

若松亮太(元・共同通信社社会部記者、本学助教)

470-1193 豊明市栄町武侍48    TEL: 0562-97-5503  FAX: 0562-98-1162

Mail: wakamatsur@nagoyacollege.ac.jp

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